氏名、住所、勤務先など個人情報の削除

削除依頼は自分で行う

ネットで個人情報を晒されてしまったときは、 迅速に削除を行うことが望ましいです。 削除は、可能であれば自分で行うといいでしょう。 弁護士や削除業者に頼むと、高額なお金がかかってしまいます。 ご自身で削除依頼の「作業を行い、どうしても消せなかったサイトについては、 弁護士や削除業者に頼むのが無難だといえます。 ただ、弁護士や削除業者に依頼する前に、 法務局などの行政機関に相談したほうがいいでしょう。 行政機関なら無料ですので、お金がかかりません。 弁護士や削除業者は、料金がやたら高いです。

フォームまたはメールで削除依頼

通常はサイトの問い合わせフォームから削除依頼を出すのが一般的です。 フォームが設置されていない場合は、サイト管理会社または管理人にメールを出しましょう。 メールアドレスが分からない場合は、 サイトで使用されているサーバーの業者に連絡します。 サーバー業者は「WHOIS(フーイズ)」などの無料サイトから調べることができます。

削除依頼を晒す管理人に要注意

WEBサイトの運営者や管理人の中には、 削除依頼の文章をそのままサイトに載せてしまう人がいます。 削除依頼のメールを転載し、公開してしまうのです。 そういう人は、依頼主の名前まで堂々とアップしてしまう場合が多いです。 そなると、削除したかった誹謗中傷(名誉毀損)や個人情報が一段と目立つようになってしまいます。 風評被害が拡大するわけです。 一部のサイト運営者はそういう晒し行為をすることで、 削除依頼が来るのを事前に抑え込もうとします。 また、晒しを行うことで、アクセス数を増やそうとします。

削除申請を行うにあたっては、過去に削除依頼をした人が、依頼文や名前を公開されるという被害にあっていないか、よく調べる必要があります。

Google(グーグル)の検索結果からの削除

Google(グーグル)の検索結果からの削除という方法もあります。 個人情報が掲載されたサイトが、グーグルの検索結果に出てこないようにする手続きです。 これは、Googleのホームページから申請できます。

5ch、2chの個人情報の削除

5ちゃんねる(5ch.net)

5ちゃんねる(5ch)に書かれた個人情報は、 ご自分で削除できる場合が多いです。 削除受付の専門のメールアドレスがあるので、そちらにメールを送りましょう。

2ちゃん(2ch.sc)削除

2ch.scについては、個人名が掲載されていれば削除が可能になることが多いです。 ただし、削除専用スレッドから削除依頼をしなければならず、 依頼の文章が公開されてしまいます。 自分の名前や住所、所属は書かないようにしましょう。 個人情報を記載してしまうと、それがいつまでも残ってしまい、 プライバシー侵害の状態が残ってしまいます。

Yahoo虫眼鏡の個人情報削除

ヤフー検索の予測キーワードとして、 個人情報が表示されてしまうことがあります。 例えば、名前で検索すると、 検索ワードの候補や予測として、 電話番号や会社名、住所などが出てきてしまうというパターンです。 このような事態が起きる理由は、 大勢の人が個人情報でヤフー検索を行っているためだと考えられます。 あるいは、ごく一部の人が何度も同じキーワードで検索していると、 そのワードが候補や予測として表示されてしまいます。 いずれにせよ、こういうときはご自分で削除依頼を出して、ヤフー運営会社(ヤフージャパン)に削除してもらいましょう。

ヤフー関連キーワードの削除のフォーム

ヤフー関連キーワードに個人情報が記載されたら、フォームから削除しましょう。

<Yahoo虫眼鏡で表示される個人情報の例>
電話番号
出身地
交際相手
前科
逮捕歴


参考:検索予測ワード削除

個人情報保護委員会による削除(自己破産や判例)

国の政府機関である「個人情報保護委員会」が、削除要請を出す場合があります。 これは、個人情報が大量に公開され、かつその内容が重大な個人データの流布につながっているような場合です。 すなわち、個人情報保護法に違反し、緊急を要するケースです。 具体的には、自己破産や過去判決文(判例データ)などを、実名(氏名)・住所等とともに掲載しているようなサイトです。

削除に応じないサイトもある

個人情報保護委員会から削除要請を受けても、 削除に応じないサイトもあります。 正面から反論を展開するサイト運営者もいます。 このため、スムーズに削除されるとは限りません。